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HTLV1

つまりは渡邊先生の授業なわけだ。

ウイルス性の白血病の原因ウイルスなわけで、日本人では平均して1%の人が感染してるらしい。日本の中でも感染者の半数は九州に集中していて、60歳以上の男性の5%、女性の8%が感染者らしい。しかも根本的な治療法がないので発症したら1年もつ人がせいぜい半分、2年以内にほぼ死ぬ…話題に上らないのは発症が60歳以降(だから白血病の特効薬である骨髄移植もできない)だからなのかね~

このウイルス、HIVに近い仲間のウイルスなので感染力がとても弱い。伝播するのは親から子へ、母乳での感染。つまり遺伝要因に伝わり方は近いはず。実際、一般的な日本人(弥生人を祖先にもつ)と起源を異にすると言われているアイヌと沖縄の人(縄文人を祖先にもつ)だけは感染者が保有してるHTLV1のタイプもほかの地域と異なるらしい。発症年齢から考えても(生殖年齢考えたら動物としての人間の自然な寿命は40~50年と考えていいはず)人間と共生してるウイルスなんだろうね。

で、感染力が弱いこのウイルス、高レベルの感染地域・人種は中央アフリカ(おそらく誕生地)、イラン北部、日本の九州、パプアニューギニア、カリブ海諸国の黒人(中央アフリカからの奴隷の流入で)、南米のインディオで、他の地域からはほとんど報告がない。

陸橋仮説で、アジアのモンゴロイドが氷期にできたロシアとアラスカをつなぐ巨大な氷の上を渡って移動した子孫が北米南米のインディオ(アラスカのイヌイットの伝説では先祖はワタリガラスに導かれて氷の海を渡ってきたらしい)になったという説は有名だけど、南米のインディオの先祖はパプアニューギニアとか辺りから日本へ向かった人たちと別れた人たちが、南太平洋の島々をつたい、南米にたどりついて、結果的に北米のインディオとは平行進化な関係にある…なんてことも考えられるんじゃないだろうか。遺伝子の進化的な遠さも
黒人→白人→アジアのモンゴロイド→北米のネイティブアメリカン→南米インディオ
というのは表しているけど、この全てが必ずしも一本の線の上に乗るとは限らないと思うのだよね。

だれか南太平洋の島でHTLV1の感染地域があるのかどうか調べてたりするんですかね?

あと、イランへはどこから?北部ということはクルド人地域?

ま、授業の内容は発症の仕組みとか全然違う内容だったんだけどボンヤリそんなことを考えていたり…

今日の授業は長崎で研究してる人の話だったが、人の移動に伴った局地的な感染地域も明らかにあるようで…歴史を追えるねえ…

九州から隠れキリシタンが強制移住された岩手県は東北の中で唯一、明らかに感染率が九州レベルだったり、

天草の乱で住民が虐殺され、小豆島からの移民が現在の住人の先祖となっている島原東部では長崎内でも一部だけ有意に感染率が低かったり、

ある九州発祥の漁民の民謡が伝わってる漁師町は他の地域でも感染地域だったり…

この研究をメインで進めている長崎大学の医者の学閥域と久留米大学の医者の学閥域で明らかに母子感染の率に差があったり(オイ)

するらしいです。

昔の話なんですかね?それともまだ今、その研究中なんですかね?研究が始まったのが80年代、で、今までの20年の研究で、発症者半数が死ぬまでにかかる期間が3ヶ月長くなっただけらしい(10ヶ月→13ヶ月)…輸血でも普通に感染するみたいだし…どこまで一般に周知されてることなのだろう…(-_-;)

投稿者: 羽 日時: 2008年5月23日 18:01